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新陰流正伝上泉会について
新陰流正伝上泉会は、流祖が創りあげた新陰流兵法の理論と技術を損なうことなく継承していくことを目的とした団体です。
当会は、今から約500年前に上泉伊勢守信綱が創りあげた新陰流兵法の伝承と弘流(注)を目的としています。
道系は、尾張柳生家に伝承した新陰流を忠実に伝承しています。
稽古は型稽古で、指導者とマンツーマンで行います。試合はありませんので、老若男女がマイペースで無理なく行うことができます。
当会では、新陰流剣術の他に、制剛流抜刀術(居合)と新陰流新陰流仕込(杖術)の指導も行っており、幅広い兵法を身に着けることができます。
(注)弘流【ぐりゅう】とは、流派を弘めること。
稽古内容
新陰流(剣術)
新陰流剣術の術技を基礎から習得します。稽古では防具を用いずに身体に当たっても安全な袋竹刀(注)を用い、流祖が伝承した多くの型を習得します。
素肌剣術から介者剣術(甲冑着用前提の剣術)まで幅広く技術を習得します。
(注)袋竹刀とは、八割竹に革を被せたもの
制剛流抜刀術(居合)
流祖水早長左衞門信正から尾張藩の長岡家に伝承された制剛流抜刀術の技を習得します。
長岡家は新陰流宗家の補佐役も務めていたため、制剛流抜刀術では新陰流と共通する術技が随所にでてきます。
技は座り技と立ち技があり、他の居合流派に比べて立ち技が豊富にあるのが特徴です。稽古は模擬刀を用いて行います。
新陰流仕込杖(杖術)
江戸柳生家の二代目柳生十兵衛三厳が考察した十兵衛杖五本を核として、近年増補構成された「新陰流仕込杖」の技法を習得します。
稽古は4尺の木製杖と木刀を用いて行います。
伝位制度
当会では、流祖が制定し、その後継承した尾張柳生家にて完成させた伝位制度があります。伝位とは術技の習熟度を示すもので、新陰流では8段階の伝位があります。
最高位の伝位は皆伝で、高位の目録で上級者の仲間に入ります。皆伝や目録などの名称は、時代劇などでよく耳にすると思いますが、江戸時代の各流派では一般的に
使われていました。伝位は演武会とは別の意味で修錬の動機付けになり、会員一同更に上の位を目指し稽古に励んでいます。